会議が終わるたびに30分〜1時間かけて議事録を作成する作業、「AIで何とかならないか」と感じている人は多いはずです。実際、2026年現在は無料プランでも実用レベルで使えるAI議事録ツールが複数登場しており、選択肢が一気に広がっています。
ただ、ツールが増えた分だけ「結局どれを使えばいいのか」という悩みも増えました。本記事では、主要4ツール(ChatGPT・Notta・Otter.ai・Google Meet)を料金・日本語精度・向いている人の3軸で徹底比較し、あなたに最適な1つが見つかるように整理します。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。料金・機能は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
目次
AI議事録ツールでできる3つのこと
まず、AI議事録ツールがどこまで自動化できるのかを整理しておきましょう。共通して持っている主要機能は3つです。
音声の自動文字起こし
会議の録音データやリアルタイムの発言を、AIがテキストに変換します。2026年時点では、日本語の認識精度も大幅に向上しており、ツールによっては正答率97〜99%に達するものも登場しています。
従来は人間が録音を聞き直しながら手打ちで文字起こしする必要がありましたが、この作業がほぼ不要になりました。
要点の自動要約
文字起こしされた長文テキストから、AIが「決定事項」「次のアクション」「議論の要点」を抽出します。1時間の会議の文字起こしが数千文字になっても、要約は数分で生成されます。
従来であれば、文字起こし後に内容を読み返して要約する作業に20〜30分かかっていましたが、その時間も大きく短縮できます。
議事録フォーマットへの整形
「日時・参加者・議題・決定事項・アクションアイテム」のような定型フォーマットに、AIが内容を自動で振り分けて出力します。担当者が変わってもフォーマットがブレないため、社内の情報共有がスムーズになります。
主要4ツール徹底比較【2026年最新】
ここからは具体的なツール比較に入ります。まずは料金と機能を一覧で確認しましょう。
一覧比較表
| ツール | 無料プラン | 有料プラン(最安) | 日本語対応 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | あり(Free) | Go $8/月、Plus $20/月 | ◎ | テキスト整形・要約に圧倒的に強い |
| Notta | あり(月120分まで) | 年払いで月1,185円〜 | ◎ | 日本語認識精度が高く初心者向け |
| Otter.ai | あり(月300分まで) | 年払いで$8.33/月〜 | ○ | 英語会議・話者の自動識別に強い |
| Google Meet | Workspace契約に付帯 | Business Standard以上 | ◎(2025年3月対応) | 会議と同時進行で記録・追加コスト不要 |
各ツールには異なる強みがあります。次から個別に詳しく見ていきます。
ChatGPT|文字起こし後の整形・要約に強い
ChatGPTは厳密には「文字起こしツール」ではなく、テキスト整形・要約・フォーマット変換に特化したAIです。他のツールで文字起こししたテキストを貼り付け、議事録形式に整える用途で最強の選択肢になります。
2026年5月時点の料金プランは以下の4段階です。
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 基本機能(利用回数に制限あり) |
| Go | $8 | メッセージ送信回数を増やしたい個人向け |
| Plus | $20 | 主力モデル、Deep Research、エージェントモード等 |
| Pro | $200 | 上位モデル・高負荷タスク向け |
議事録の整形用途であれば、無料プランでも基本的なテキスト整形は十分こなせます。本格的に毎日使うならPlusが標準的な選択肢です。
Notta|日本語認識精度が高く初心者向け
Nottaは日本語に特化したAI文字起こしツールで、日本語の認識精度98.86%を公称しています。リアルタイム文字起こし・要約機能・話者識別など、議事録作成に必要な機能を一通り備えており、初心者にとって最も使いやすい選択肢の1つです。
料金は4プラン構成で、無料の「フリープラン」では月120分まで使えます。本格利用するなら「プレミアムプラン」が標準的で、年払いで月1,185円から利用可能です。
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsとの連携機能もあり、オンライン会議の録音から議事録生成までを一気通貫で処理できる点が強みです。
Otter.ai|英語会議・複数話者の識別に強い
Otter.aiは英語圏で広く使われている文字起こしツールで、話者の自動識別機能に定評があります。日本語にも対応していますが、得意分野は英語の会議です。
2026年5月時点の料金は以下の通りです。
- Basic(無料):月300分まで、1会議あたり30分まで
- Pro:年払いで$8.33/月、月払いだと$16.99/月
- Business:年払いで$19.99/月、月払いだと$30/月
ただし、英語の文字起こし精度と多国籍会議での話者識別能力は、今なお競合ツールを圧倒しています。海外メンバーが混ざるグローバル会議では、Nottaよりもスムーズに動作するケースが多いです。
注意点として、Otter.aiは2026年に入りProプランの月間文字起こし時間を6,000分から1,200分に縮小しました。ヘビーユーザーの場合は2週間程度で上限に達する可能性があるため、利用頻度に応じてプランを選びましょう。
Google Meet|2025年から日本語対応・追加コスト不要
Google Meetの自動文字起こし機能は、2025年3月から日本語に正式対応しました。すでにGoogle Workspaceを契約している企業や個人にとっては、追加コストなしで議事録作成が可能になる強力な選択肢です。
利用には「Business Standard」以上のプランが必要で、「Business Starter」では使えない点に注意してください。会議終了後は、文字起こし結果がメールで共有され、Googleカレンダーの予定にも自動添付されます。
さらに、Gemini連携による「自動メモ作成機能」も日本語対応済みで、議事録の自動要約まで一気通貫で完結します。すでにGoogle環境で業務をしている人にとっては、追加投資ゼロで議事録作成を効率化できる点が最大のメリットです。
タイプ別おすすめツールの選び方
4ツールの特徴を踏まえて、あなたの状況に合わせた選び方を紹介します。
日本語の社内会議が多い人 → Notta
日本語の認識精度が最も高く、無料プランから試せる手軽さが魅力です。年払いで月1,185円なら、議事録作成にかかる時間を考えれば月2〜3回会議があれば元が取れる計算になります。
グローバル会議・複数話者の識別が必要な人 → Otter.ai
英語会議が中心で、誰が何を発言したかを正確に記録したい場合はOtter.aiが向いています。Zoom連携が強力で、海外クライアントとの定例会議には特におすすめです。
すでにGoogle Workspaceを使っている人 → Google Meet
追加のサービス契約なしで議事録作成を始められるため、導入コストがゼロです。Business Standard以上のプランを使っているなら、まず他のツールに手を出す前にこちらを試すべきでしょう。
文字起こし済みのデータを整形したい人 → ChatGPT
すでに録音アプリやMeetの文字起こしでテキスト化されたデータがある場合、ChatGPTに貼り付けて整形・要約させるのが最も柔軟です。プロンプト次第で、好みのフォーマットや文体に自在にカスタマイズできます。
具体的なプロンプトの書き方については、別記事「AI議事録の精度を上げるプロンプト術」で詳しく解説しています。
ツール選びで失敗しないための3つのポイント
料金や機能だけでなく、実際に使い始めてから後悔しないために確認すべきポイントが3つあります。
無料プランの「分数制限」を必ず確認する
多くのツールには月間の文字起こし可能時間に上限があります。Nottaのフリープランは月120分、Otter.aiは月300分、ChatGPTはメッセージ回数に制限があります。自分の月の会議時間を一度ざっくり計算してから、無料で足りるか有料が必要かを判断しましょう。
機密情報の扱い・データ学習設定をチェック
多くのAIサービスでは、入力したデータがモデルの学習に使われる場合があります。ChatGPTでは設定画面から学習利用をオフにできるなど、ツールごとに対応が異なります。業務利用する場合は、社内のセキュリティポリシーを必ず確認し、必要に応じて固有名詞を伏せ字に置き換える運用ルールを作りましょう。
月のコスト試算をしてから契約する
たとえば毎週2回1時間の会議があるなら、月8時間=480分の文字起こしが必要です。これだとNottaのフリープラン(120分)では足りず、Otter.aiの無料プラン(300分)でも厳しい計算になります。使用頻度から逆算してプランを決める習慣をつけると、無駄な契約を防げます。
まとめ|まずは無料プランから試そう
2026年現在、AI議事録ツールの選択肢は大きく広がりました。本記事のポイントを3つに整理します。
1. 日本語会議メインならNottaが最有力
日本語精度98.86%・年払い月1,185円〜・無料プランで月120分試せる
2. すでにGoogle Workspaceを使っているなら追加コストゼロ
2025年3月から日本語対応済み。Business Standard以上ならまず試す価値あり
3. 文字起こし済みデータの整形はChatGPTが万能
無料プランでも基本的な整形は可能。プロンプト次第で出力品質が大きく変わる
どのツールにも無料プランや無料トライアルがあるため、いきなり契約せずに2〜3個試して比較してから本契約するのがおすすめです。
議事録作成にAIを使ったら、次は「プロンプトの精度を上げて出力品質を高める」段階に進みます。具体的なプロンプト術については「AI議事録の精度を上げるプロンプト術」で解説しています。
また、議事録だけでなく請求書作成もAIで効率化したい方は「AIで請求書を自動作成する5ステップ」もあわせてご覧ください。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。各ツールの料金・機能・仕様は変更される可能性があります。最新情報は各公式サイト(ChatGPT、Notta、Otter.ai、Google Workspace)をご確認ください。


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